みなさん、こんにちはShiroyuki VLOGです。
ゾロアスター教という宗教をご存じですか?世界最古の宗教で今から3500年前のイランが起源です。詳しくはYoutube動画をご覧ください!
0:24 ゾロアスター教とは
0:41 クイーンのフレディもゾロアスター教徒だった!
1:55 沈黙の塔があるヤズドについて
2:26 廃墟の町「カラナギ」
2:45 ゾロアスター教の聖地「チャクチャク」
4:20 沈黙の塔を登る
5:46 沈黙の塔の頂上へ
6:11 沈黙の塔の頂上
7:40 もう1つの沈黙の塔へ
ゾロアスター教は火を神聖な物として崇めており、さらに水、土も神聖なものとしております。
なんと、ロックバンド「クィーン」のボーカル、フレディー・マーキュリーはゾロアスター教徒です。
彼の生涯を描いた映画「ボヘミアンラプソディー」では、インド出身のゾロアスター教徒の両親が、フレディーをたしなめる場面があります。
人が亡くなると仏教では火葬、キリスト教、イスラム教では土葬をしますが、ゾロアスター教は神聖な火、水、土を汚すことになるため火葬や土葬は行わず、「鳥葬」を行います。
鳥葬というのはその名の通り、鳥によって葬るということ、つまり、遺体を鳥が食い尽くして自然に返すというものです。
ちょっと恐ろしい感じがしますが、1930年代までは実際に鳥葬を行っていました。
で、今登っているのが、「沈黙の塔」という、50mほどの丘で、この頂上で実際に鳥葬を行っていました。
今ではもちろん鳥葬は行っておりませんが、私はどうしても頂上の様子を見てみたかったので登っているところです。実際に「沈黙の塔」の頂上はどうなっているのか?もしかしたら骸骨とか転がっているのか?など考えながら登ってみました。
登りながら説明しますと、ここはイランの首都テヘランから南東に600㎞ほど行ったヤズドという都市で、古くはマルコポーロも訪れた街です。この時は2016年11月で、1日タクシーをチャーターしてゾロアスター教の聖地を回りました。1日タクシーをチャーターすると交渉によりますが、まけてもらって180万リヤル、日本円で4500円くらいでした。
というわけでここで、タクシーで回ったいくつかの場所を紹介します。
まずは、廃墟の「Kharanagh(カラナギ)」という町。人はほとんど住んでなく遺跡みたいで、映画の撮影で使えそうな感じでした。
次に行ったのがゾロアスター教の聖地、山奥にあるチャクチャクです。サーサーン朝ペルシアが滅ぼされるとき、最後の皇帝ヤズデギルド3世の5人の皇女のうちの一人が追われてここに逃れてきました。敵軍は皇女を洞窟に追い詰めましたが皇女は姿を消し、残ったのは1本の木のみ。木の根元からは水滴がポタポタと落ちて辺りは緑が生い茂りオアシスとなったそうです。このポタポタ落ちる水滴の音からチャクチャクと名付けられたそうです。
そしてここはゾロアスター教の聖地となり、イランだけでなく、隣国のインド、パキスタンからも巡業に訪れるとのことです。
実際に今でもこのように水滴が落ち続けています。
というわけで、沈黙の塔の続きです。
丘の上から眺めるヤズドの町は日本ではまず見ることが出来ない景色!砂漠の中の町という感じで感動的でした。
さて頂上は一体どうなっているのか?
というわけで、10分ほど登ってようやく沈黙の塔の頂上に到着です!
こんな感じで中心部分は穴が開いていますね。きっとここに遺体を安置したのでしょう。さすがに人骨とか、骸骨とかはないです。
目に見えて何かがあるわけではないのですが、今から90年前まではここに遺体を運んで鳥葬(ちょうそう)を行っていたんだなあとしみじみと感じました。
人間が頂上に着くと、上空に死肉を狙うハゲタカなどが飛び回るのかなあとか思っていたのですが、さすがに今ではもうそんなことはありませんでした。
少し離れた場所に、ここより低い塔がもう1つありました。
この後実際に向こうの塔にも登ってみました。頂上はこんな感じです。同様に今は何もないのですが、今まで何体の遺体が運ばれ、鳥に食べられてきたのかと思うと恐ろしいですね。
というわけで以上、ゾロアスター教の聖地巡り、そして沈黙の塔の様子でした。
ご視聴ありがとうございました。
夜は、ペルシャ絨毯の店に行って、本場の絨毯を見せてもらいました、買わなかったけど。。。
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