地球の国全部行く!Shiroyuki VLOGです。
今回は、20世紀のスペインの芸術家を代表する、サルバドール・ダリの生まれ故郷、フィゲラスにある、ダリ劇場美術館を紹介します。人を驚かすのが大好きだったダリが仕掛けたトリックがたくさんあります!他には類を見ない美術館!バルセロナから北東に150㎞、電車、車で1時間半くらいなので、バルセロナからの日帰り観光でおすすmです!外観からビックリのダリ劇場美術館、一生に1回は行くべきかな!是非どうぞ!!
以下はYoutube動画内のタイムテーブルです。必要に応じて飛ばして観てみてください。
0:24 サルバドール・ダリの紹介
0:52 ダリ劇場美術館の外観
1:35 ダリを日本の芸術家に例えると?
2:14 中庭:雨降りタクシー
3:27 大広間:リンカーンのだまし絵
5:24 風の宮殿
5:53 メイ・ウエストの部屋
7:21 ダリ劇場美術館、夜の外観
7:29 お勧めのホテル、Hotel Plaza Inn
7:58 ガラの館・ポブル城
以下は動画内のナレーションを文字にしたものです。
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この絵を見たことがありますか?「記憶の固執(ニューヨーク近代美術館に収蔵)」というスペインの芸術家ダリの作品で、中学校の美術の教科書に載っています。
彼の芸術は「シュルレアリスム」=「超現実主義」という夢や無意識の力を借りて芸術作品を表現するアートです。20世紀のスペインを代表するスキャンダラスで奇妙な芸術家サルバドール・ダリ。
今回はダリの生まれ故郷フィゲラスにある、「ダリ劇場美術館」を紹介します。
フィゲラスは、バルセロナから北東に150㎞、車か電車で1時間半の所ににあります。
まずはダリ自らがデザインした「ダリ劇場美術館」の外観をご覧ください。朱色の鮮やかな壁の上には卵がたくさん載っています。ダリは生命、活力の象徴として卵をよく使います。こんな奇抜なデザインの建物見たことないですよね。壁に近づくと、黄色い点のようなオブジェは、、、、なんとクロワッサン!なんだかよくわからないけど、他には絶対にないデザインですね。
ダリを日本の芸術家に例えると、「芸術は爆発だ!」というセリフで有名な岡本太郎が近いのではないかと思います。もう一人は、ちょっと無理があるかもしれませんが、野生爆弾のくっきーさんとか。人を驚かせるのが好きだったダリに通じるところがあるかなと思います。
では「ダリ劇場美術館」内部を見ていきましょう。館内は写真、動画の撮影が自由にできますよ!
美術館は地上4階地下1階の建物で、全部で22の部屋から構成されています。今回はその中でも特に見どころの4つの作品を中心に説明していきます。
1.中庭:雨降りタクシー
2.大広間:リンカーンのだまし絵
3.風の宮殿
4.メイ・ウエストの部屋
では、ダリが仕掛けたトリックを楽しみましょう!
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中庭・雨降りタクシー
美術館の中に入るとまず中庭になります。
壁には中庭を見下ろすたくさんのゴールデンマンがいて全て異なるポーズをしています。
中央には黒いキャデラックと女性像のオブジェがあり、女性像は「エステル女王」と名付けられています。
キャデラックの車内を見ると、マネキンのような人たちが3体、なんとも不思議な感じです。
よくわからないまま機械にコインをいれると。。。さてどうなるでしょうか。
NHK、Eテレのピタゴラスイッチで、「思ってたんと違う」というコーナーがあるのですが、それを思い出しました。快適なはずの車内に雨が降りびしょぬれでつらそう。。。助手席には沢山のコインが!きっと見学者たちが投げ入れられたものでしょう。
出だしから、驚きました!ただ、感動する驚きではなく、なんか意味がよく分からないけどびっくりしたという感じです。
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大広間・リンカーンのだまし絵
中庭から大広間に入ると、ステージには、ニューヨークメトロポリタン歌劇場で上演された「迷宮」の舞台を描いた巨大絵画があります。かなり不思議な絵ですね。そして天井には、外からも目立っていたガラスの球体です。この大広間にダリによる様々な仕掛けがあります。
まず、驚いたのはこの大広間のど真ん中にあるこの白い石のような床。。。。
なんとこれはダリ自身の墓!墓石なのです。この下に彼の墓があります。
こんなに目立つ所に墓を作るなんて驚きです。ほとんどの人は気づかずに踏み歩いていました。
そしてここで一番面白いのはこの壁画!リンカーンのだまし絵です。
遠くからこのように見ると、アメリカ大統領リンカーンのモザイク画のように見えますね。
近づいてみると、、、なんとびっくり!ダリの最愛の妻の後ろ姿「海を見る裸のガラ」が浮かび上がります。
これはダリが得意とするダブルイメージ(だまし絵)です。
さらによく見ると、左下の方には小さなガラと、リンカーンが描かれていますので、この絵はダブルではなくトリプルイメージということになります。
もう一つ地味なのですが、うちの子が気に入った、伸び縮みするキリスト像です。コインを入れるとこのように大きく広がり、また縮んでいきます。よくわからないですが子供には受けていました。
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風の宮殿
ここは風の宮殿という広間です。ダリが美術館のオープニングに合わせて描き上げた、縦5.7メートル、横14メートルにも及ぶバロック風のだまし絵です。
まるで空からダリとガラが舞い降りてくるようで、見学者を踏みつけているようにも見えます。これから天国、システィーナ礼拝堂へと上昇していく二人の姿が描かれています。
メイ・ウエストの部屋
ここは、ダリがアメリカに亡命した時に理想としていた女優メイ・ウエストの顔をインテリアで表現した部屋です。
1つ1つは部屋の家具やインテリアなのですが、離れた場所から見るとメイ・ウエストの顔になるというもので、私はこれが一番のお気に入りです。
目は絵画、鼻は暖炉、唇はソファー。この状態ですでに顔だということは分かります。行列ができているので並んでみましょう。15分くらい並びながら進んでいくと、金色の枠のようなものがあります。これは金髪の髪の毛ですね。そしてようやく到着!レンズからのぞくと、このように完成したメイ・ウエストの顔となります。実物とはだいぶ違って、ぶさいくかわいい顔になっています。本人が見たら怒りそうですよね。。。
そして天井にバスタブがあります。本当に不思議な空間です。
ダリ芸術美術館のその他
こちらはダリの寝室を再現した部屋。
ダリはこの大蛇の尾っぽがモチーフのベッドでよく昼寝をしたそうです。
館内はどこを見てもダリの強烈な個性で埋め尽くされています。
解説がないため、何だろうこれ??というものばかりです。
こちらはホログラムの作品ですが、よくわからなかったです。
また、日本の浮世絵のような作品もありましたが、全体としては意味が分からなかったなあ。
土産物コーナーはダリの作品の絵葉書、キーホルダー、その他いろいろとあってお勧めです。
こちらは夜の美術館の外観。ライトアップすると神秘的で昼とはまた違った雰囲気ですね。
お勧めホテル、Hotel Plaza-Inn
さて今回、ダリ劇場美術館のすぐ隣のホテルに泊まりました。3人1部屋で55Euroと格安です。
入り口がこんな感じで正にダリの作品!という雰囲気。ホテルの屋上から見たダリ劇場美術館。このホテルでは曜日によってエビとイワシのバーベキューと飲み物が無料で楽しめるので最高でした。
Hotel Plaza-Inn
住所:Pujada del Castell,14,Figueres, 17600
1泊55Euro
ガラの館・ポブル城
レンタカーでバルセロナに戻る途中にもう1つダリに関する興味深い場所があります。
ここはダリが妻のガラにプレゼントした中世の城「ガラの館 プボル城」です。
ガラは晩年夏の間、この城で一人で暮らしました。ダリはガラが招待した時だけここに来ることができたそうです。こんな広い城に晩年に一人で暮らして寂しくなかったのでしょうか。きっと、個性が強すぎのダリと少し距離を置きたかったのかもしれませんね。
ここには、ガラが生前着ていた服を展示しています。ガラが背を向けて座っている絵を模した人形、生きているみたいでちょっとこわいですね。
こちらは城の裏庭、浅く水が張られてとてもきれいですね。
以上、ダリの生まれ故郷フィゲラスにあるダリ劇場美術館を紹介しました。
ダリが見学者を驚かせよう、だまそうという作品が多数ありますので、機会があれば是非行ってみてください。
お勧めですよ!
ガラの館 プボル城
Castell Gala Salvador Dalí de Púbol
住所: Pl. Gala Dali E-17120 Pubol-la Pera
Teatro-Museo Dali
ダリ劇場美術館
laça Gala i Salvador Dalí, 5, 17600 Figueres, Girona
7月~9月: 9:00~20:00
10月~6月:10:30~18:00