在イラン、旧アメリカ大使館の内部に入ってみた！

みなさん、こんにちはShiroyuki VLOGです。
今回Youtube初投稿！

イランの首都テヘランにある、旧アメリカ大使館について紹介します。
トランプ大統領は1月4日、「イランがアメリカに攻撃すれば、イランの52カ所を標的にする」とツイッターに投稿しました。
この52か所というのは、1979年11月4日、イランの学生らがアメリカ大使館に侵入、占拠して、アメリカ人外交官など52人を人質にしたことが発端となっています。なんとこのアメリカ大使館人質事件は約1年2か月、444日間にも及びました。

この事件に対して、イラン側はアメリカに一切謝罪しておらず、今に至っています。

以前は内部非公開でしたが、2016年11月からアメリカ大使館内部を博物館として公開しているので、今回は周囲の壁画や中庭の風刺画、そして事件当時のままの状態の内部の様子を紹介していきます。

旧アメリカ大使館の外壁に沿って歩く

実際に訪問される方は、2012年公開の映画『アルゴ』を見ることをお勧めします。人質事件の概要がよくわかり、内部に展示してあるシュレーダーなどの意味もよくわかります。

壁には反米の風刺画が描かれています。この壁の奥に旧アメリカ大使館があります。

アメリカ国旗が銃の形をしている

不気味なドクロの自由の女神

裏門の「Down With USA」＝くたばれアメリカ！

旧アメリカ大使館、中庭の風刺画

私は2016年11月にここを訪れたのですが、ちょうど博物館がオープンしたばかりでした。

中庭にはアメリカ、イスラエルの風刺画がたくさん！
オバマ元大統領がビンラディンのようになっています。。。。

イスラエルを象徴する六芒星、メノーラー(7枝の燭台)とアメリカ国旗を含めた風刺画が多いです。中東問題の元凶ということで、アメリカ、イスラエルを批判しています。

旧アメリカ大使館内部の様子

実際に内部に入ると、1階は見ることができません。2階が展示室になっていて階段で上がります。壁にはまた風刺画があります。アメリカを風刺した絵や写真が多数あるのですが、説明がほとんどないので、わからないものが多かったです。

CIAが利用していたというグラスルームです。グラスルームというのは、外部の音や電波を遮蔽して大事な会議をする部屋で、盗聴ができないようになっています。

事件当時の写真などの展示です。

アメリカ風刺の展示、ちょっとわかりにくいですが。。。
Four Factors of Power
1.Economy
2.Military
3.Polotical Rule
4.Cultural Attack

在イラン、アメリカ大使館人質事件は1979年11月に発生し、1981年1月まで続きました。その7年後、イランが「アメリカによる報復だ！」と主張する事件が発生します。

イラン航空655便撃墜事件
1988年7月3日にホルムズ海峡に停泊していたアメリカ海軍のミサイル巡洋艦ヴィンセンスが、バンダレ・アッバース発ドバイ行きのイラン航空のエアバスA300B2（機体記号EP-IBU、1982年製造）を撃墜した事件。子供66人を含む6カ国あわせて290人の乗員乗客全員が死亡した。ヴィンセンスは、攻撃してきたイラン小型砲艦を追ってイラン領海内4キロメートルにいた。事件後、アメリカ側は遺族に賠償金を支払った。
犠牲者数は航空事故史上8番目に多く、ペルシア湾におけるものとしては最多である。イラン航空では犠牲者の祈念として、テヘラン・ドバイ間に655便の名を使い続けている。

イラン人たちがアメリカ大使館に侵入してきた際、アメリカ大使館内部では、シュレッダーで機密文書を処分しました。このシュレッダーは事件当時のものです。

しかし大使館を占拠したイラン人たちは、シュレッダーにより細断された書類を組み合わせて、文書を再現させました。映画アルゴでは、これによって、アメリカ人6人がすでに脱出しており、イランのどこかにいることが判明しました。

この事件を機に、世の中のシュレッダーがストレートカットから、再現困難なクロスカットに変わっていきました。この事件によって技術が進歩したとは皮肉なことです。

他にも暗号通信機、パスポートを作るための印刷機など。

ガイドしてくれた、若いイラン人学生たちと一緒に写真を撮りました。かれらはアメリカ人が嫌いなわけではない、ただ真実を伝えたいと言っていました。
イランとアメリカが友好的になりますように！世界が平和になりますように！と願っております。