【危険・恐怖】世界最恐の街ヨハネスブルグへジンバブエから深夜バスで行ってみた!

みなさん、こんにちは!

2010年12月、2週間かけてアフリカ南部を旅行した際、南アフリカの北に隣接するジンバブエに行き2か所の世界遺産を訪問しました。世界最大級の滝ビクトリアフォールズと、ジンバブエの国名の由来、巨大な岩が点在するグレート・ジンバブエ遺跡を訪問して感動しました。

ジンバブエから南アフリカに再入国する際に飛行機ではなく、バスに乗って陸路でヨハネスブルグに向かいました。そのバスの中で殺される!と思ったほど恐怖の体験をしたので紹介いたします。

●世界最恐の街ヨハネスブルグ
まず、南アフリカ最大の都市ヨハネスブルグについて。黒人差別のアパルトヘイトが撤廃され、白人たちが立ち去った後、周辺の国々からたくさんの人たちがやってきて失業率が上がり、急激に治安が悪化しました。
犯罪発生率150%と言われているのは1回は必ず犯罪に合い、2回目の犯罪に合う確率が50%という意味で、町の中心部は世界最恐と呼ばれております。特別な用事が無ければヨハネスブルグは避けた方がよいです。

●陸路ジンバブエからヨハネスブルグへ
当時の私はそこまでヨハネスブルグが危険とは思わずに、グレート・ジンバブエ観光の後、バスでヨハネスブルグに向かうことにしました。

ここはジンバブエ中央にある街Masvingoのバスターミナル、午後6時ごろの様子です。アジア系は私一人なのでかなり目立っていました。みんな私のことをジロジロ見てましたね。
日本の運輸会社のトラックをそのまま使っているようです。アジア、アフリカではこのように日本の漢字が書かれた車、トラックをそのまま使っていることがよくあります。

日が沈んで午後7時の様子。Masvingoは治安は悪くないですが、さすがに真っ暗のバスターミナルはちょっと怖かったです。バスがようやく来て、ヨハネスブルグに向けて出発しました。

4時間後の夜11時ごろ、Masvingoから320㎞南の国境の街バイトブリッジ(Beitbridge)に到着。一度降ろされて、南アフリカへの入国審査や荷物チェックなどが行われ、3時間ほど待たされました。
さすがに写真は撮れなかったのですが、深夜の南アフリカ国境近くは非常に怖かったです。
人種差別ではありませんが、真っ暗闇の中、黒人の方々のたくさんの白い目だけがぎょろっとこちらを見ていて、なんとも言えず怖かったです。
深夜2時、ようやく出発、ここからは南アフリカです。
高速道路に乗ってスピードを出し、これで一安心かと、うとうと寝ていたところ、朝方4時ごろ突然バスが停車しました。

●強盗団がバス車内へ?!
バス前方のドアが開き、ボブ・サップのような大柄の黒人2人がバスの中にズカズカと入ってきました。何か叫んでいてびっくり!
私は、ああこれはバスジャックか強盗だ!ここで自分は殺されるんだ!と思いました。怖すぎて体が固まったまま抵抗することもできませんでした。
ボブ・サップは一人一人順番に声をかけていきます。たぶん貴重品を出せと言っているんだと思いました。
数分後ボブ・サップは私の所にやってきました。すると、「警察だ!パスポートかIDを見せなさい」と言われびっくり。よく見ると胸の所にPOLICEと書かれています。
ファい?・・・・
数秒かたまり何も言えず・・・・
正気に戻って、ああ警察かあ!プロレスラーみたいな警察なんだ!極悪人に対抗するためにこういう警察官が必要なんだ!
助かった、よかった!ありがとう!とボブ・サップを抱きしめたくなりました。

私はパスポートを見せて、警察ですか、安心しましたと言うと・・・
ボブ・サップは、お前日本人か?なぜ飛行機じゃなくてバスで南アフリカに来るんだ?と怪しい目で私を見ていました。
車内のジンバブエ人、南アフリカ人のチェックはすでに終わっていましたが、警察はむしろ私が怪しいと思ったようです。
よくよく考えたら、南アフリカに来る日本人はほとんどいません。いても当然飛行機で来ます。ジンバブエから深夜バスでヨハネスブルグに向かっている日本人、めちゃくちゃ怪しいですよね。ヤクの運び屋?逃亡している指名手配犯か?トランシーバーで警察署に連絡しながら15分ほどかかり、問題ないことが判明して終了しました。最後にボブ・サップから、危ないから二度と陸路でヨハネスブルグに来るなよ!とくぎを刺され、はい分かりましたと答えました。
ボブ・サップかっこいい、頼もしい背中を見ながら一安心。

アパルトヘイト後、南アフリカの治安が急速に悪化したのは、周辺諸国から犯罪目的で多くの人々が大都市ヨハネスブルグにやってきたからです。
南アフリカ政府は、2010年Wカップ南アフリカ大会を機に不法滞在の外国人らを国外に追放しました。それによって特にヨハネスブルグの治安は改善したのです。ボブ・サップは南アフリカに犯罪者が入国しないように取り締まる国境警備の警察だったのでしょう。
私は国境警備のボブ・サップに「怪しい日本人」ということで目を付けられたわけです。なんてこった!

●ヨハネスブルグに到着
バスは再び走り出し朝9時ごろようやくヨハネスブルグのバスターミナルに到着しました。
いやあ怖かったけど、無事ついてよかった。
ちなみにヨハネスブルグのバスターミナルは朝でもかなり治安悪いので要注意です。

この後は一度宿に向かい、その後、ガイドと一緒に世界最恐の街ヨハネスブルグの中心部や、マンデラの出身地でもある黒人居住区SOWETOを巡りました。ヨハネスブルグ観光も必見ですので、その様子は別動画でご覧ください。

 

以上、ご視聴ありがとうございました。

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