2005年9月から2009年3月まで、3年半のミラノ駐在時代の話。
今から13年前にイタリア、ミラノに転勤、駐在した際の思い出を書いていこうと思います。
2005年初めに、過酷なので誰も行きたくなかったミラノ赴任を言い渡されます。わが社のミラノ駐在者は、病気で亡くなる人、離婚する人、その他問題が起きて帰国する人が多く、だれもミラノに行きたい人はいませんでした。同僚は皆、家庭の問題や持病などを理由に断っていました。遂に私にミラノ赴任の話が来ました。まだこの事業部に来て日が浅かったので、「私は未熟で、ミラノに行ってもまだ役に立てない」という理由で断りましたが、上司からは「そういう理由ならダメ、断る理由ではない」ということで、ミラノ赴任が決定しました。。。家族は突然のイタリア赴任でびっくり!
ただし、実際にミラノに行くまでには半年以上かかりました。イタリアでは外国人に対して就労ビザが容易にはおりないのです。
イタリアでは失業率が高いため外国人が労働のためにイタリアに来るとさらに失業率が高くなるという理由で、容易には外国人に就労ビザを出しません。。。ビザ取得が順調に進んでいると聞いていても、最後の方に、書類一式をなくしたのでもう一度提出しなさい!という連絡がきたこともありました。とても先進国の対応とは思えません。
最終的に、私は会社の社長であり、特別な人なので早くビザを出すようにということで、なんとかビザがおりたのでした。。。。そこまでしないとイタリアの就労ビザはおりないのかと、あきれてしまいました、またイタリアでの生活が不安に思えてくるのでした。。。
それでもなんとか準備が整い、2005年9月1日、日本からイタリア、ミラノにまずは一人で向かいました。ミラノのマルペンサ空港では同僚、上司らが迎えに来てくれて感動的でした。その日はJolly Hotelというイタリアでは比較的有名なチェーン系ホテルに行き、次の日からすぐミラノのオフィスに出社。出社初日からいろいろと大変なことがありました。。。。つづく。