【首都ブラジリア】ブラジル人に何もないから絶対行くなと言われたけど、行ってみたら天国過ぎた!

みなさん、こんにちは!ブラジルの首都は、サンパウロ、リオデジャネイロではなく、ブラジリアです。一体どんな街?どんな首都なのか、動画をご覧ください!

Youtube timeline
0:00 ダイジェスト
0:40 首都ブラジリアに到着
1:12 ブラジリアは変な首都
1:59 天才建築家オスカーニーマイヤー
2:33 ブラジリア大聖堂
3:34 国立美術館
4:50 国会議事堂
6:44 クビチェック大統領記念館
7:22 ドンボスコ聖堂

●ブラジリアは変な首都
ブラジルの首都ブラジリアは、その成り立ちが非常に変わっています。
1955年、当時の大統領クビチェックは、ブラジル中央高原の荒野に新たな首都を建設すると発表し、何もなかった場所に5年後の1960年、リオデジャネイロからブラジリアに遷都しました。
首都ブラジリアは上空から見るとジェット機の形をしており、当時パイロットプランというコンセプトで街づくりが行われました。
中央の胴体部分に大聖堂、国立美術館、機首の部分には国会議事堂、最高裁判所、大統領府があります。
ブラジリアは優れた都市計画により創り上げられた人類の傑作として1987に世界遺産に登録されました。

●天才建築家オスカーニーマイヤー
スペインのバルセロナはアントニオ・ガウディの町と呼ばれ、天才ガウディの建物が沢山あります。未完のサグラダファミリアはガウディの傑作です。

同様に、ブラジリアはオスカーニーマイヤーの町と言えます。
天才建築家オスカーニーマイヤーが手がけた建物、教会は最高の芸術作品です。
彼の設計の特徴である、「流れるような自由で官能的な曲線」がどの建物にも表現されているので、1つずつ見ていきましょう。

・カテドラル・メトロポリターナ
まずはオスカーニーマイヤーの傑作、大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)です。16本の支柱による王冠のような斬新なデザインで高さ36m、地上部分は全て屋根で、地下部分が聖堂となっています。
では中に入ってみましょう!中に入ると360度全方向からステンドグラスを通して光が差し込み非常に明るく、解放感と美しさに圧倒されました。青を基調としたステンドグラスと16本の支柱のコントラストが最高で、こんな教会見たことがありません。
この16本の支柱はなんと鉄筋コンクリート製です。コンクリートでできているように見せないところがすごいですね。
3体の天使のモビール像が天井からつるされています、臨場感がありますね。
別室があるので行ってみましょう。建設時の写真が展示されています。周りに何もない場所に16本の支柱だけあるのが印象的ですね。
奥に行くと聖堂があり、小さいですが厳かな雰囲気です。

●国立美術館
大聖堂のすぐ近くに、変わった建物があります。近くに行ってみましょう。
ニーマイヤーの特徴、自由で官能的な曲線で表されているこの建物は国立美術館です。
2006年、ニーマイヤーが99歳の時に完成しました。
リングのスロープと球体はまさに土星ですね。真っ白なので、遠くから見てもよくわかります。
スロープを登って2階の入口から中に入ると。。。
天井がそのまま球状の吹き抜けになっていて、まさにニーマイヤーといった感じ。
展示室は2層構成で、上のフロアは、天井から吊られています。
曲線のスロープの形状が美しいですね。美術の展示よりもニーマイヤー設計の美術館そのものが素晴らしくて感動しました。
美術作品で一番気になったのがこれ。円の中心に向かって白黒の人?のようなものが祈りをささげています。500体はあるでしょうか。よく見ると形や色が全て異なります。なんだかすごいです。

●三権広場
ジェット機の形をした「ブラジリア」の機首の部分にやってきました。
「三権広場」といって、国会議事堂(立法)、最高裁判所(司法)、大統領府(行政)が面しています。
最高裁判所前にあるのは「目隠し裁判の像」。身分や人種などで差別せずに公平に裁判をするという意味です。

●国会議事堂
斬新なデザインの国会議事堂ですね。左側の下向きのお椀は上院、右側の上向きのお椀は下院です。ニーマイヤーらしい曲線のデザインですね。
そして中央には28階建ての1対のビルがあります。
この幅が細いビルの形状、どこかで見たことないですか?
ニューヨークにある、国連本部ビル(39階建て)に似てますね。
実はこの国連ビルはニーマイヤー設計なんです。

さて、国会議事堂の建物の中に入ってきました。
こちらは各国からの寄贈品です。日本からは壺を贈呈しているようですね。

約1時間の無料ガイドツアーに参加しました。
Visitorカードをもらってスタートです。
まずはブラジル全26州の旗です。地下の通路を渡ってまずは下院に向かいます。
こちらが下院です。ニーマイヤーらしい曲線のデザインが美しいですね。
こちらは上院です。きらびやかな天井の模様に圧倒されました。
この模様は何でできているのでしょうか?近くでよく見ると、1辺10㎝程度の長方形のカードのようなものでした。1枚は小さいですが、数万枚のカードを天井に敷き詰めるとこのように美しい模様になるのですね。すごいです。
床の青色と天井の金色のコントラストが感動的。そしてニーマイヤーらしい円形状の上院は芸術作品ですね。
ガイドはポルトガル語の説明で全然わからなかったのですが、参加者の中にサンパウロから観光で来ていた日系ブラジル人のグループがいて、親切に英語で説明してくれました。彼らは日系3世、4世なので、日本語は全く話せないということでしたが、私が一人だったので声をかけてくれたのです。どうもありがとうございました。

●司法省
こちらは車内から見た、ニーマイヤー設計の司法省の様子です。
やはりニーマイヤーは所々に曲線のデザインを含めたいのですね。
ニーマイヤーのこだわりがすごい。

●クビチェック大統領記念館
ブラジリア建設の父、クビチェック元大統領の記念館にやってきました。
ニーマイヤー設計なので、もちろん曲線的なデザインです。立って手を挙げているのがクビチェック元大統領です。
水盤の中央から地下入り口に入ってみましょう。
クビチェックの当時の写真がたくさん展示されていました。また、クビチェックは医者だったので医学の蔵書専用の部屋がありました。
ブラジリア建設の功績を示す展示がたくさんあります。日本からは勲章を送っているのでしょうか。
赤いステンドグラスの光は、屋根の天蓋からの自然光、中央にあるのはクビチェックの棺、ここは霊廟です。

●ドン・ボスコ聖堂
最後にやってきたのは、ニーマイヤーの弟子カルロス・ナベスが設計したドン・ボスコ聖堂です。
外観はコンクリートで渋いデザインなのですが・・・中に入ってみると!
まるで深海に潜ったかのような深い青のグラデーションに圧倒されました。これはぜひ生で見てもらいたいです。
中央付近、天井から吊るされているのは2700㎏の水晶のシャンデリア!照明がつくと黄金色に輝くのだそうです。

ステンドグラスに近づいてよく見てみると、大きさが異なる大小さまざまな四角形、そして色も微妙に異なり12色もあるそうです。
大きさを変えている理由は、おそらくモアレを防ぐためです。規則正しい模様を複数重ね合わせるとモアレという干渉縞が発生し、見続けると酔った感じになる方もいるので、モアレはない方がよいです。
ステンドグラスの形、色にも工夫をして、このような感動的な空間を作り上げているのですね。地下にいくと、神父の霊廟がありました。

首都ブラジリアはオスカーニーマイアーこだわりの建物ばかりで圧倒されました。
海外の首都は人口が多く、治安が悪い場所がおおいですが、ブラジリアはリオやサンパウロと比べると治安はよかったです。
是非ニーマイヤー設計の建物を見るためにブラジリアにお越しください。

以上ご視聴ありがとうございました。

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