今回は食べ物ではなく飲み物!エチオピアのコーヒーセレモニーを紹介します。エチオピアはコーヒー発祥の地!人をもてなすときに行われるコーヒーセレモニーは、なんとコーヒー生豆を炒るところから始めます。世界でもここエチオピア(エリトリアも)だけの文化!ぜひ体験していただきたいです。
まずエチオピアについて。エチオピアは世界的に見てもかなり独特な文化、歴史を持つ国です。世界的に見て、エチオピアにしかない文化、特徴というのがいくつかあります。
①エチオピア歴:西暦よりも7年遅れていて、9月11日が元日、1年は13月まであって各月は30日、余った5日間が13月
②エチオピア時間:朝6時を0時としていて午前、午後の区別なし
③アフリカ53カ国中、唯一植民地にならなかった:エチオピア人の誇りの根底!
④聖書にも書かれる敬虔なカトリックの国:エチオピアはシバの女王とソロモン王の子供が始祖。「三賢人の来訪(東方の三博士)」の一人もエチオピア人。
エチオピアは見どころもたくさんある国なので、所々紹介します。「コーヒー」発祥の地エチオピア!エチオピアのコーヒーの味はどうなのか?!まずは日本にも支店がある有名なカフェを紹介します。首都アディスアベバにある「トモカ・コーヒー」です。
Tomoca coffee
住所:Wawel St, Addis Ababa
時間:6:30 – 20:30
http://www.tomocacoffee.com/
今にもつぶれそうな古いビルの1階にある古い立ち飲みカフェ。奥にあるのはエチオピアのシンボルであるライオンとKINGのKのマーク。生活感があり生き生きしていていい感じ、通いたくなります。濃厚なエスプレッソは最高!代々木上原に支店ができたらしい?!コーヒー発祥の地エチオピアの伝統的なコーヒーを堪能しましょう。
まず店内の様子から。ライオンとKのマークがかっこいいです。
この日は朝9時ごろ来ました。エチオピア時間だと3時!わかりにくいなあ。みんなまったりと、思い思いにコーヒーを楽しんでいます。
メニューを見ると、Coffee=12エチオピア・ブル。1エチオピア・ブル=約4円なので、コーヒー1杯50円くらい。レジでコーヒーを頼むとこの黄色いチケットをもらえます。これをコーヒーマシンにもっていき、コーヒーを頂きます。
現地エチオピア人たちに混ぜてもらいました。2015年に行きました、8月1日、代々木上原店がオープンなんですね、これは行かないと!
さて次に、本題のコーヒーセレモニーです。
コーヒーセレモニーとは、エチオピア独特の文化で、コーヒーを飲むことを儀式化した作法の一つ、エチオピアではカリオモン(Kariomon)と言います。コーヒーセレモニーは、未婚の女性が執り行うもので作法の1つとなっています。
驚くことに、コーヒーの生豆を炒るところから始め、焙煎した豆をすりつぶしてから湯をいれてコーヒーの完成!
正式には3杯も飲むので2時間くらいもかかります。
首都アディスアベバでは、高級レストランなどでコーヒーセレモニーを体験できます。地方都市に行くともっと簡単にコーヒーセレモニーを体験できるのでお勧めです。
まずここはゴンダールの町。世界遺産「ゴンダール地域のファジル・ゲビ」にあるゴンダールの城はポルトガル、フランス様式を取り入れた建築で17世紀に建てられました。保存状態がよく美しい城です。
お勧めはここ、ダブラ・ブラハン・セラシエ教会!
見どころは天井で、カトリックの天使がたくさん描かれています。エチオピアの天使は色黒でアフロヘアの天使たち!とってもかわいいです。
ゴンダールの城を出てすぐのところに地元の人しか行かないカフェがあります。
中に入ると、地元の男たちがまったりしていました。さっきの教会の天使ちゃんみたいな子供がいました、かわいい!!
コーヒーセレモニーやってくれますか?と聞くと、いいよ!座って待ってて!と言われました。奥にいた男たちも、俺たちも飲もうと騒ぎだしました。
まず、炭火でコーヒー生豆を焙煎します。香りがとてもよいです。お客に香りをかいでもらうというのも儀式の1つです。待っている間にトウモロコシやポップコーンを振舞うこともあります。動画ではトウモロコシを炭火であぶってしますね。動画はこちら(1)豆を炒る。
炭火にやかんをかけて水を沸騰させ、すりつぶしたコーヒー豆に湯を注いで完成です!
コーヒーセレモニーに必須なのが、下に敷く「青草(ケテマ)」です。早朝に街中に行くと、青草(ケテマ)を取り扱う専門の業者さんがいます。青草(ケテマ)を扱う専門の職業があるほど、コーヒーセレモニーはエチオピアの生活に密着しているんですね。
20分ほど待ってようやく1杯のコーヒーが完成!こうやって豆を炒るところからコーヒーが出来上がるのを見るのは初めてだったので感動しました。香りよく、味も濃くて最高の一杯でした!これが私にとって初めてのコーヒーセレモニー!
以後、コーヒーセレモニーにはまり、観光の先々でコーヒーセレモニーをお願いしました。
こちらは首都アディスアベバから南西に90㎞ほど行った世界遺産ティヤのコーヒーセレモニー。屋外で質素な感じです。
続いてはアディスアベバ空港内でのコーヒーセレモニー、土産も売っています。
こちらはバハルダール空港でのコーヒーセレモニー、こちらも土産を売っていますね。
ここはアディスアベバ空港そばにあるエチオピアの歌、ダンスショーが見られる大型レストラン、ヨド・アビシニアです。数百人ものお客用のコーヒーを用意しています!
こちらはゴンダールのレストラン、Four sisters内のコーヒーセレモニー。ろうそくのライトアップがいい感じです。コーヒーセレモニーにて待っている間に出していただいたポップコーンです。 動画はこちら。
そして最後に世界遺産ラリベラの町へ!私はここラリベラの世界遺産、「ラリベラの岩窟教会群」がどうしても見たくてエチオピアに来たのです。その教会群の中でも最も素晴らしいのがこれ、「聖ギオルギス教会」です。これ、なんと岩を掘り下げて作った教会なんです。12世紀に造られた、高さ12m、奥行き、幅も12mの教会。建てたのではなく、掘り下げて作り上げた彫刻の教会なんです。中も入れます。また別の機会に紹介しますね。
というわけで、ラリベラの安宿に泊まりながら12の岩窟教会群を見て回りました。休憩の時にはやっぱりコーヒーセレモニー!香りも良くて最高です!
エチオピアの主食はインジェラ。この薄茶色い雑巾のようなものがインジェラで、手触りも雑巾っぽくて。。。酸っぱいので、正直あんまり美味しくないです。でもエチオピア人は主食として食べています。いろいろな具材をインジェラに乗せて食べます。パレットに色々な色の絵の具をのせたかのようですね。
インジェラも食べ終わり、最後にまたコーヒーセレモニー!コーヒー生豆を炒った後は、このように棒ですりつぶします。女性の作法とはいえ、かなり大変な作業です。香りも良く、味も最高なので、コーヒーセレモニー、病みつきになりました!
動画はこちら。
みなさん、死ぬまでに是非、エチオピアでコーヒーセレモニー体験してみてください。強くお勧めします!