待ちに待った2022FIFAワールドカップ、カタール大会が始まりました!
森安監督指揮の下、日本代表、サムライブルーには是非頑張って予選突破!お願いいたします。
サッカー日本代表はカタールに深い因縁があります。「ドーハの悲劇」という言葉を聞いたことがありますか?
1993年10月28日、カタールの首都ドーハで行われたサッカーワールドカップ最終予選、日本VSイラクの試合で起きた悲劇のことです。イラクに勝てば日本は初のワールドカップ出場でしたが、後半ロスタイム、同点に追いつかれ、ワールドカップ出場を逃しました。
あとわずか数秒で試合終了というところで点を入れられて、念願のワールドカップ出場を逃したため、試合が行われたカタール、ドーハにちなんで、「ドーハの悲劇」と呼ばれているのです。今回の動画は、実際にドーハの悲劇のスタジアムに行ってきたのでその様子をお伝えします。
0:00 ダイジェスト
1:09 ドーハの悲劇とは
2:39 後半ロスタイム運命の瞬間
3:40 ドーハの悲劇の舞台アル・アリスタジアム
5:50 カタール観光
●ドーハの悲劇
テレビではゴン中山が泣き崩れるシーンが何度も放映されていますよね。まずは、ドーハの悲劇の実際の試合をダイジェストで見てみましょう!
Wカップ・アメリカ大会(1994年)、アジア最終予選はグループの上位2か国だけがWカップ出場できるというかなり厳しい条件でした。
今ではアジア枠は4か国ありますが、この時はまだアジアは弱かったので2か国しか枠がなかったのです。
最終戦を前に日本はなんと首位!ですが、勝ち点差「1」以内に5か国がひしめきあい、日本は勝てば文句なしでWカップ出場ですが、引き分け以下ならほかの試合の条件付きということで絶対に勝たなければならない試合でした。
スタメンにはカズ、ラモスはもちろんのこと、現在の日本代表監督、森保選手もいました!つまり、森安監督はドーハの悲劇を体験しているんです。
試合は前半5分に三浦カズの先制ゴールで1対0!
後半に入り55分にイラクが同点ゴールで1対1!
しかし、日本は69分にゴン中山が2点目を決め2対1とリードします!
試合は90分を超え、日本が勝った!ワールドカップ初出場だ!と私は思っておりました。そして運命の瞬間がやってきます。
90分過ぎの後半ロスタイム、イラクはコーナーキックからヘディングでゴール!
あと数秒で試合終了という所で2対2の同点となりました。途中交代していたゴン中山は泣き崩れました。このシーンは繰り返しテレビで放送されました。
その数秒後に試合終了、2対2の引き分け。
この結果、日本は3位となり、上位2か国のサウジアラビアと韓国がWカップ出場を決めました。
順位表をよく見ると、2位の韓国と3位日本は同じ勝ち点6、差は得失点差のみ。悔やんでも悔やみきれない結果となったのです。
こうして日本史上初となるサッカーワールドカップ出場は4年後のフランス大会までおあずけとなりました。
「ドーハの悲劇」は今でも日本国内で語り継がれております。
●ドーハの悲劇のアル・アリスタジアム
2015年、私はエチオピアに向かう際の経由地でカタールに1泊しました。
せっかくならドーハの悲劇の舞台を見に行こう!と思い、実際に行ってみました。
カタールには1994年当時「ハリーファ・スタジアム」という大きくて豪華なスタジアムがあったのですが、イラクVS日本戦は「アル・アリスタジアム」という簡素なスタジアムが使われました。
カタール、ドーハの地元の方に「アル・アリスタジアム」への行き方を聞くと、そんなショボいスタジアムじゃなくて豪華な「ハリーファ・スタジアム」に行けと言われました。私は「アル・アリスタジアム」にどうしても行きたい、ドーハの悲劇「アル・アリスタジアム」じゃないとダメなんだ!と言って、何とか行き方を教えてもらい、バスを乗り継ぎようやく「アル・アリスタジアムに到着しました。ここがドーハの悲劇の舞台です。
言うほどしょぼいスタジアムではありません。
ここがドーハの悲劇の舞台か!と思いながらスタジアムへ向かいました。
入場料10リヤル、約300円を払ってスタジアム内に入ると。。。
夕方に到着したのですが、地元のサッカーの試合が始まる前で、観客は親子づれが多くアットホームな雰囲気でした。
悲しさを表すため、こんな感じで、近くのカタール人にお願いして撮ってもらいました。
カタール人は意味が分からず不思議そうな顔をしてました。。
中々試合は始まらず、ダンスなどのパフォーマンスでかなり盛り上がっていました。
ドーハの悲劇から20年以上経ち、「悲劇」の雰囲気は全くないですが、私は当時に思いをはせてしみじみと感じることが出来ました。来てよかった!
●おまけ
最後におまけ!
まずはカタールのお札です。アラビア文字と絵柄が芸術的で美しいですね。
昔は真珠産業が盛んだったので、街中には真珠のオブジェがあり、お札のデザインにもなっています。
カタールは小さな国ですが、石油や天然ガスが出るため裕福な国で、今回のWカップ、カタール大会でも巨額を投じて新たに複数のスタジアムを作りました。
カタールは、それほど見どころは多くないですが、イスラム教らしく、1日5回のアザーンを聞いたり、スーク・ワキーフで買い物したり、カタールの料理も美味しかったです。
また、入場料無料のイスラム芸術博物館は豪華で素晴らしいので是非訪れてみてください。
日本がんばれ!以上、ご視聴ありがとうございました!