ブルガリアのバラ祭り(Rose festival)を見に行こう!

毎年6月、ブルガリアで行われているローズ・フェスティバルをご存じですか?

ブルガリアと言えばヨーグルトが有名ですが、世界最大のバラの産地でもあり、香水、香油などバラ製品の世界シェア80%で、ダントツ世界No1です。バラの香油1kgに使われるバラの花は3.5トンと膨大な量が必要なため、ブルガリアにはダマスクローズという品種の広大なバラ畑が広がります。

ブルガリアの首都ソフィアから東に200㎞の位置に、バラの一大産地の町、カザンラク(Kazanlak)があり、毎年6月最初の週末にローズフェスティバルが開かれ、世界中から観光客が押し寄せます。

今回は、2014年6月に家族で行った時のローズフェスティバルの様子をお伝えします。
最後に説明する「ツアー参加の方への注意点」はかなり重要ですので、見に行こうと思っている方は最後までご覧ください。

Youtube Timeline
0:40 ローズフェスティバルとは
1:44 ローズフェスティバルの内容
2:02 「バラ摘み」について
2:23 バラ摘みの場所は分かりにくい!
2:28 バラ摘みガール達と記念写真!
2:40 ローズウォーターを作る
2:48 ブルガリア大統領もバラ摘み!
3:02 バラ摘みの民族舞踊
4:34 みんなで手をつないでダンス!
5:03 ミス・ローズと踊る!
5:11 大統領と手をつないでダンス!
5:35 バラ摘み後、馬車でカザンラク中心へ
5:53 「パレード」について
6:07 12時パレード開始
7:59 空手軍団のパレード
8:19 中国雑技団っぽいパレード
8:30 70分後、ついにバラ民族衣装グループのパレード!
9:03 馬車からバラを大量にまく!
9:17 たくさんのバラをもらって大喜びの息子
10:43 「クケリ」仮面をかぶりベルの大きな音で悪例を追い払う!
11:07 パレードのフィナーレ
11:24 民族舞踊、歌やダンスショー
11:57 屋台のローズ製品
12:32 バラ博物館
12:56 世界遺産「トラキア人の墳墓(Thracian Tomb)」
13:24 ぶら下がって何をしてるの?
13:34 *ツアー参加の方への注意点*
13:52 カザンラクの特徴
14:45 カザンラク近郊のお勧めホテル「Spa Hotel Izvor」
15:12 ぶら下がって何をしてるの?答え!

まずこれがローズフェスティバルの内容です。

1.バラ摘み(最終日9時~11時)
2.パレード(最終日12時~13時半)
3.民族舞踊、歌やダンスショー(3日間毎日)
4.屋台のローズ製品販売
5.バラ博物館(Rose Museum)
6.世界遺産「トラキア人の墳墓(Thracian Tomb)」

バラ摘みとパレードが盛り上がるのですが、最もおススメなのは「バラ摘み」です。

バラ摘みを見なかったらローズフェスティバルに来る意味がない!と言えるほど、「バラ摘み」は必見です。
理由はこの後、説明していきます。
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バラ摘み(最終日9時~11時)

バラ摘みは、最終日の朝9時くらいから2時間ほど、バラの畑で行われます。私はツアーではなくレンタカーに乗り自分で行ったので、前日にインフォメーションセンターで場所を確認しました。しかし当日行ってみると、どこも似たような畑で迷ってしまいました。畑の脇にたくさんの車や観光バスを見つけてようやく到着!かなり分かりにくいので個人で行く方は注意してください。

民族衣装を着た女性たちと一緒にバラをつみ、写真を撮ることができます。みなさんポーズをとってくれるので良い写真がたくさん撮れました。

つんだバラと沸騰させた水を使ってローズウォーターを作ります。その場で飲ませてくれました。いい香りです!

この人だかりは何かというと、目の前にいる方はなんとブルガリアの大統領です!テレビ中継もあり、このイベントがとても重要だということが分かります。

バラ摘みのあとは、伝統的な民族舞踊です。

最後には観光客を含めて、みんなで手をつないで踊り、盛り上がりました!
冠をかぶっているのはその年選ばれたミス・ローズです!

なんと、大統領も一緒に踊ってました。周りにはSPがにらみをきかせていましたが。

当時3歳の息子もこんな感じで一緒に手をつないで踊りました。

このバラ摘みはローズフェスティバルで最も盛り上がるイベントですので、必ず参加しましょう!一生の思い出になりますよ!
11時、バラ摘み終了で、この後行われるパレードに参加するため、昔ながらの馬車に乗って、カザンラクの中心部へ向かいます。自動車を使わない所がいいですね。

パレード(最終日12時~13時半)

私もレンタカーでカザンラク中心部に向かいました。パレードの有料席もあるのですが、ほとんどの人は路上脇の無料の場所でパレードを見ます。それほど混まないので十分かなと思います。
12時にパレード開始です。約3000人が練り歩くパレードということで楽しみにしていたのですが・・・・

地元の子供たちや、趣味やクラブ活動の方たちが歩くという感じ。。。しかもこれが1時間以上続き、退屈してきました。

13時過ぎにようやく、バラ摘みの民族衣装を着たグループの登場です!さきほど摘んだバラをふんだんにばらまきます。
息子はたくさんバラをもらって大喜び!
このように最後の10分は盛り上がりましたが、最初の1時間はグダグダ感がありましたね。

盛り上がるのは最後の10分なので、時間がない方は、パレードを見なくてもいいかもしれません。

民族舞踊、歌やダンスショー(3日間毎日)

カザンラク中心部の広場に特設メインステージが作られ、3日間毎日、歌やダンスのショーが行われます。時間によってプログラムが異なります。バラ摘みやパレードの合間に少し見れば十分かなと思います。

屋台のローズ製品販売

女性はこれが一番のお目当てかと思います。ローズウォーター、香水、香油、石鹸、キャンドルなどバラ製品を格安で買うことが出来ます。日本の3分の1くらいの価格で激安!そもそも日本ではあまり買うことが出来ません。
ブルガリアの伝統工芸、刺繍・木彫りの細工や銀細工も買うことが出来ます。
私のお勧めはローズウォーターの小瓶と木彫りの細工や、刺繍のケースとセットになっているもの。かわいらしくていいですよね。

あとは年中みることができる、

バラ博物館(Rose Museum)
世界遺産「トラキア人の墳墓(Thracian Tomb)」

がお勧めです。

バラ博物館は、かなり渋い、地味な感じです。
ローズフェスティバルの歴史、歴代のミス・ローズの写真や、バラを絞る機械、ローズウォーターを作るための機械などの展示がありますが、説明はないので分かりにくかったです。30分以内でさらっと見るという感じです。

世界遺産「トラキア人の墳墓(Thracian Tomb)」は非常に良かったです。
古代トラキア人のレンガ造りの墓で、内部には修復された美しい壁画が描かれています。当時の人々、戦争の様子などを描いた壁画で、私が特に感動したのは様々な色の馬の壁画です。馬の表情や動きがよくわかり気に入りました。
発掘された土器や説明も充実していて、ここはかなりおすすめです。

以上、まずはいったんここまで!ブルガリアのカザンラクで年に一度行われるローズフェスティバルについて紹介しました。

ツアー参加の方への注意点

では次に、ローズフェスティバルをツアーで申し込む方への注意点を説明します。

ツアーでローズフェスティバルに申し込む方は、「バラ摘み」が含まれているか確認しましょう。
ツアーによっては、「バラ摘み」なしの場合があるのです。

カザンラクは人口8万人弱の小さな田舎町でホテルがほとんどなく、ローズフェスティバルの週末は1年以上前からホテルは満室!またはかなり高額です。ブルガリアの首都ソフィアから車でカザンラクに行く場合は4時間近くかかります。
なので安いツアー、または手抜きのツアーは、朝7時ごろ首都ソフィアからカザンラクに向かい昼前に到着、すでに「バラ摘み」は終わっているのでパレードを見るだけなのです。
ちゃんとしているツアーであれば、前日にカザンラクかその周辺の町に宿泊し、次の日の朝の「バラ摘み」に参加します。または、朝4時ごろ首都ソフィアを出発して9時前にカザンラクに到着できるので、「バラ摘み」に参加できます。

「バラ摘み」は非常に重要なので、ツアー参加の方は必ず「バラ摘み」が含まれているか確認しましょう!

ちなみに私はネットで見つけた、Spa Hotel Izvorというカザンラクから南に35㎞ほど行った森の中にあるホテルに泊まりました。

Spa Hotel Izvor
Okolovrastno shose 3,Starozagorski bani 6062




地下に温泉プールがあり、部屋も広くて快適!朝食付き3人一部屋で合計60€という非常にお得なホテルでした。

ホテルのレストランの夕食は別料金ですが伝統的なブルガリア料理が格安で最高でした。

個人で行く方にはかなりおすすめですよ!

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